農地・林地の「同一需給圏」はどこまで?
農地や林地も、売買するときに近くの土地だけが比較されるとは限りません。
たとえば農地なら、作物を育てるのに適した気候や土壌、水利の状態などが重要になります。林地なら、樹木の生育に適しているか、木材を運び出しやすいかといった条件も関係します。
そのため、場所が少し離れていても、農業や林業を行う土地として似た条件を持っていれば、同じ購入候補として比較されることがあります。
農地や林地の同一需給圏を考えるときは、単純な距離や市町村の境界だけではなく、農業・林業の生産活動や土地の性質などを通じて、どの地域まで需要と供給が影響し合っているのかを見ることが大切です。
また、農地と林地では土地の利用方法が大きく異なるため、同一需給圏の広がり方にもそれぞれ特徴があります。
ここからは、不動産鑑定評価基準に沿って、農地・林地ではどのように同一需給圏を捉えるのかを詳しく見ていきましょう。
農地における同一需給圏
農地の「同一需給圏」は、一般にその農地を取得して、実際に農業を営むことができる農業者の活動範囲と重なる傾向があります。
簡単にいえば、「この農地を使って農業をする可能性がある人たちは、どの範囲にいるのか」を基準に考えるということです。
同一需給圏は、一般に当該農地を中心とする通常の農業生産活動の可能な地域の範囲内に立地する農業経営主体を中心とするそれぞれの農業生産活動の可能な地域の範囲に一致する傾向がある。
林地における同一需給圏
林地の「同一需給圏」は、一般にその林地を取得して、実際に林業を営むことができる林業者の活動範囲と重なる傾向があります。
簡単にいえば、「この林地を使って林業をする可能性がある人たちは、どの範囲にいるのか」を基準に考えるということです。
同一需給圏は、一般に当該林地を中心とする通常の林業生産活動の可能な地域の範囲内に立地する林業経営主体を中心とするそれぞれの林業生産活動の可能な地域の範囲に一致する傾向がある。