土地の価値を左右する「個別的要因」ってなに?
同じ地域にある土地でも、すべてが同じ価格になるわけではありません。
たとえば、駅から同じくらいの距離にある土地でも、道路に広く面している土地、形が整っている土地、日当たりが良い土地など、それぞれ条件が異なります。こうしたその土地が持っている個別の条件を「個別的要因」といいます。
どのような条件が価格に影響するかは、住宅地・商業地・工業地など、土地の使われ方によっても変わります。
不動産鑑定では、その土地ならではの条件を一つひとつ確認し、周辺の土地と比べて価値が高くなるのか、低くなるのかを判断していきます。
この記事では、土地に関する個別的要因の中でも、特に身近である「宅地」についての個別的要因をまとめていきます。
宅地の個別的要因
(1)住宅地

- 地勢、地質、地盤等
- 日照、通風及び乾湿
- 間口、奥行、地積、形状等
- 高低、角地その他接面街路との関係
- 接面街路の幅員、構造等の状態
- 接面街路の系統及び連続性
- 交通施設との距離
- 商業施設との接近の程度
- 公共施設、公益的施設等との接近の程度
- 汚水処理場等の嫌悪施設等との接近の程度
- 隣接不動産等周囲の状態
- 上下水道、ガス等の供給・処理施設の有無及びその利用の難易
- 情報通信基盤の利用の難易
- 埋蔵文化財及び地下埋設物の有無並びにその状態
- 土壌汚染の有無及びその状態
- 公法上及び私法上の規制、制約等
(2)商業地

- 地勢、地質、地盤等
- 間口、奥行、地積、形状等
- 高低、角地、その他の接面街路との関係
- 接面街路の幅員、構造等の状態
- 接面街路の系統及び連続性
- 商業施設の中心への接近性
- 主要交通機関との接近性
- 顧客の流動の状態との適合性
- 隣接不動産等周囲の状態
- 上下水道、ガス等の供給・処理施設の有無及びその難易
- 情報通信基盤の利用の難易
- 埋蔵文化財及び地下埋設物の有無並びにその状態
- 土壌汚染の有無及びその状態
- 公法上及び私法上の規制、制約等
(3)工業地

- 地勢、地質、地盤等
- 間口、奥行、地積、形状等
- 高低、角地、その他接面街路との関係
- 接面街路の幅員、構造等の状態
- 接面街路の系統及び連続性
- 従業員の通勤等のための主要交通機関との接近性
- 幹線道路、鉄道、港湾、空港等の輸送施設との位置関係
- 電力等の動力資源の状態及び引込の難易
- 用排水等の供給・処理施設の整備の必要性
- 上下水道、ガス等の供給・処理施設の有無及びその利用の難易
- 情報通信基盤の利用の難易
- 埋蔵文化財及び地下埋設物の有無並びにその状態
- 土壌汚染の有無及びその状態
- 公法上及び私法上の規制、制約等
かんてい先生
不動産鑑定士の試験用に、それぞれの土地の類型で共通する個別的要因をまとめています。こちらも試験対策用にご覧ください。